浜松建築業組合 御中 | 組合業務システム 移植のご説明

「The CARD」から Access へ ──
データ移行の進め方

開発仕様書が残っていなくても、現行システムのマニュアル・画面・出力帳票と、CSVエクスポートされたデータをもとに、できるだけ安全・確実な移行を目指します。本資料は現時点で想定している手順・品質保証の考え方・体制と、初回打ち合わせで確認させていただきたい項目をまとめたものです。記載の進め方・数値は提案段階の想定(一例)であり、確認後に確定していきます。

The CARD 8.0 CSV エクスポート Access 業務システム
移行対象(想定)組合員 約1,000〜2,000件(項目多数)
移行方式(案)CSV取込+項目マッピング+正規化
品質保証(考え方)件数・合計・サンプル照合

まず、ご安心いただきたいこと

「仕様書がない」「専門知識がない」状態からでも移行できます

開発仕様書がなくても、仕様は「復元」できます

現行「The CARD」の操作マニュアル実際の入力画面出力されている帳票CSVの項目構造——この4点があれば、システムが何をどう計算・出力しているかを読み解いて再現できると考えています。多くの場合、旧開発会社への連絡は不要です。まずは現行画面と帳票をお見せいただくところから始められればと思います。

お預かりする情報

  • The CARD のマニュアル(お手元にあるもの)
  • CSVエクスポートしたデータ一式
  • 現在使っている画面・入力項目
  • 実際に印刷している帳票の見本

データの取り扱い

  • 組合員の個人情報を含むため、秘密保持契約を締結
  • 移行作業は限定した環境で実施し、作業後に消去
  • 移行前の元データは必ずバックアップを保持
  • 本番切替まで現行システムは並行稼働する形を想定(原則、業務は止めません)
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データ移行の5ステップ

現状把握から本番切替まで、後戻りしない順序で進めます

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現状調査・項目棚卸し STEP 1 両者で実施

現行「The CARD」のテーブル・項目・計算式・帳票を一覧化し、Access側でどう持つかの設計図を作ります。ここが移行の土台です。

  • 組合員・保険・組合費・訓練校など、業務ごとにデータ項目を洗い出し
  • 「1人に複数」の項目(保有資格・役員履歴など)を特定
  • 登録済みの計算式(保険料・組合費)を書き出し
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CSVエクスポート STEP 2 組合様で実施

The CARD から各データをCSV形式で書き出していただきます(エクスポート可能であることは確認済み)。手順が不明な場合は当社がお手伝いします。

  • 組合員マスタ/保険加入/組合費/訓練生 などを個別に出力
  • 文字コード・区切り文字を確認(Shift-JIS等)
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項目マッピング設計 STEP 3 当社が実施

CSVの各列を、Accessのどのテーブル・どの項目に入れるかの「対応表」を作成します。デモの「データ移行」画面でお見せしたマッピングがこれにあたります。

  • 列名 → Access項目名 の1対1対応を定義
  • データ型の変換ルールを設定(文字→日付、コード→区分名 など)
  • 複数項目を子テーブルへ「正規化」するルールを設計
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変換・取込・検証 STEP 4 当社が実施

マッピングに沿って変換しながらAccessへ取り込み、1件も欠けていないかを機械と目視の両方で照合します。ここを最も丁寧に行います。

  • 取込件数が元CSVと一致するか(例:1,842件 → 1,842件)
  • 金額・人数などの合計値が一致するか
  • 抽出したサンプルを現行帳票と1件ずつ突合
  • 計算式の再現結果が現行と同じ値になるか検算
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本番切替・並行稼働 STEP 5 両者で実施

Accessシステムを実際に触っていただき、問題がないことを確認してから切り替えます。しばらくは現行と並行運用し、安心して移行できるようにします。

  • 操作研修+操作マニュアル・計算式一覧を納品
  • 切替前後で現行システムを残し、いつでも戻れる状態を維持
  • 差分データ(切替直前の追加分)を最終取込
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データ変換の具体例

ただ移すだけでなく、後で使いやすい形に整えます

The CARD のデータをそのまま移すのではなく、Accessで検索・集計・再計算しやすい形に整えながら取り込みます。主な変換は次の通りです。

項目The CARD(現行)Access(移行後)と狙い
生年月日・日付 文字列 19850312 日付型に変換 → 年齢の自動計算・期限管理が可能に
保有資格
(1人に複数)
1レコードに SHIKAKU_1〜8 の横並び 資格テーブルへ正規化 → 資格での絞り込み・有資格者名簿が簡単に
役員履歴 備考欄にテキストで記載 履歴テーブル化 → 就任・退任・担当を年で管理
区分コード コード値 1 / 2 マスタ照合で 「正組合員」「賛助会員」 と表示
文字コード Shift-JIS Unicode へ変換 → 文字化けなく移行
計算式
(保険料・組合費)
The CARD 内に登録された式 Accessのクエリ/関数+料率マスタで再現 → 料率改定は組合様ご自身で可能

計算式は「マスタ管理」で移植します

保険料の区分単価・労災料率・建退共の証紙日額・組合費の単価などは、マスタ表で一元管理する形にします。制度改定や料率変更があっても、開発会社に頼らず、組合様が数値を書き換えるだけで全組合員に自動反映されます。

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品質保証 ── 「1件も欠けない」ことをどう確かめるか(仮)

照合の考え方の一例です。件数・回数・基準は今後すり合わせて確定します

この項目は「仮」の考え方です

下表の照合方法・件数・合格基準・書類名は、品質を担保するための進め方の一例(たたき台)です。実際の設計・実施は担当エンジニアが行い、御組合のデータ量やご要望をふまえて、着手前に内容を一緒に固めていきます。数値(抽出件数・照合月数など)はいずれも目安の例とお考えください。

「丁寧に確認します」だけでは移行の不安は消えないと考えています。そこで誰が・いつ・どうやって照合し、何をもって合格とし、どんな書類でお見せするかを、下記のような形であらかじめ決めておく想定です。

照合の種類いつ誰が やることの一例合格基準(案)お渡しする書類(案)
1 件数照合 取込の都度 当社 元CSVの行数と、Access取込後のテーブル件数を集計クエリで自動カウントして突き合わせる想定です。取り込めなかった行は「日付として読めない」「必須項目が空」など理由つきの一覧に落とし、原因を直して再取込する流れを考えています。 差異 0 件 件数照合表
(CSV行数/取込件数/差異/エラー行の理由)
2 合計値照合 取込の都度 当社 現行「The CARD」が実際に出力している集計帳票の数字(組合費の請求総額、保険料合計、加入者数など)を正解として、Access側の集計クエリの結果と1円・1人単位で突き合わせることを想定しています。 差異 0円 / 0人 合計値突合表
(現行帳票の値/移行後の値/差額)
3 サンプル突合 取込後
受入前
当社
→組合様
無作為に抽出した数十件(例:30件)に加え、間違いが起きやすい特殊なケースを狙って数十件(例:20件)(外字を含む氏名/資格を多く持つ方/年度途中の加入・脱退/減免対象/退会済みなど)を選び、現行の帳票の実物と全項目を1件ずつ目視照合する想定です。最後に組合様にも実データで見ていただくステップを設けることを考えています。※抽出件数は目安の一例です。 全項目一致 サンプル照合シート
(現行値/移行後の値/判定○×)
4 計算再現の検算 計算式の
移植後
当社
→組合様
現行が実際に発行した過去分の請求金額(例:直近12ヶ月分)を「正解」とし、同じ組合員・同じ料率でAccess側に再計算させて、1円単位で一致するかを確認する想定です。一致しない場合は式の解釈が違う可能性があるため、原因を特定してから先へ進む進め方を考えています。 全件 1円差なし 検算結果一覧
(現行金額/再計算額/差額)
差異が出たときの手順 差異を検知 原因を3つに分類
元データ起因/変換ルール起因/仕様の解釈違い
組合様に確認・修正 全件を再取込 1〜4をすべてやり直し

合格基準を満たすまで本番切替を行わない ── という進め方を想定しています

上の照合結果をまとめた「データ移行検証報告書(仮称)」を組合様にご提出し、内容にご了承をいただいてから切替日を確定する形を考えています。また本番前に移行リハーサル(例:2回程度)を行い、当日ぶっつけ本番にならないようにする想定です。回数・進め方は御組合のご都合に合わせて調整します。

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想定されるリスクと対策

先回りして手を打っておくべきポイント

文字化け・外字

建設業では旧字体・外字(人名漢字)が混在しがち

対策

文字コード変換時に外字・機種依存文字を検出して一覧化。該当分は個別に確認・置換し、氏名の取り違えを防ぎます。

帳票レイアウトの再現

現行の請求書・名簿の見た目が変わると現場が混乱

対策

現行帳票の実物を基に、Accessレポートでレイアウトを可能な限り忠実に再現。切替時の違和感を最小化します。

計算式の解釈違い

仕様書がないため、式の意図を取り違える恐れ

対策

現行の実際の出力金額と突き合わせて逆算検証。同じ入力で同じ結果が出ることを1件ずつ確認します。

移行中の業務停止

切替のタイミングで日常業務が止まると困る

対策

現行システムを止めずに並行稼働。切替直前の追加データも差分取込するため、業務を止めずに移行できます。

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初回打ち合わせで確認させていただきたいこと

この場でお答えいただければ、移行の難易度とお見積りがほぼ固まります

データ移行は「できます」とお答えするだけでは意味がなく、何を・どこまで・どんな状態のデータを移すかで難易度も期間も変わります。下記は当社が移行案件で必ず確認している項目です。その場で分からない項目は「持ち帰り」で構いませんので、一緒に埋めていければと思います。

とくに、この4つでお見積りが大きく変わります

① 何年分を移すか/退会された方を含めるか ② データの整理(重複・表記ゆれの修正)まで当社で行うか ③ 保険料・組合費・証紙の計算ルールがどれだけ複雑か ④ 現行帳票を何種類・どこまで同じ見た目で再現するか

A. 現行システムと、いま出せるデータ

最重要
The CARD から CSV や Excel への書き出しは、実際に試されたことはありますか。全部の台帳が出せますか、一部だけですか。
出せない台帳があると、画面を見ながらの手入力が必要になり、期間と費用が変わります
The CARD はパッケージそのままですか。御組合向けにカスタマイズされた部分はありますか。
独自仕様があれば、その部分だけ現物から読み解く調査が必要になります
いま何台のPCで、同時に何名が使っていますか。今後、使う人が増える見込みはありますか。
Accessは同時利用の人数に上限があるため、台数と将来計画で構成(データベース分割)を決めます
The CARD のライセンスや保守は、いつまで使える状態でしょうか。
移行が終わるまで現行を止められないため、切替の締切がここで決まります

B. データの中身と量

最重要
組合員(事業所)は何件、そこに紐づく従業員・一人親方の方は何名ほどいらっしゃいますか。
総件数が移行作業量とAccessの容量設計を決めます
事業所と、そこに所属する一人親方・従業員は、どのように紐づいていますか。1人の方が複数の事業所に関わることはありますか。
この関係の作り方を間違えると移行後にデータがつながらなくなるため、最初に確認します
加入・脱退・変更の履歴は残っていますか。それとも最新の状態に上書きされますか。
履歴を残す仕様なら履歴用のテーブルを別に設計する必要があります
PDF・スキャン画像などの添付ファイルは、システムの中に入っていますか。別のフォルダですか。
添付があるとファイル本体の移動とリンクの張り替えが別作業として発生します

C. データの状態(きれいさ)

最重要
同じ事業所が二重に登録されていることはありますか。過去に整理(名寄せ)をされたことは。
重複があると移す前の整理作業が必要です。ここが費用の分かれ目になります
組合員名に、外字や旧字体(髙・﨑・栁 など)は使われていますか。The CARD で独自に作った文字はありますか。
外字は移行で最も文字化けしやすい部分です。事前に把握できれば1件ずつ潰せます
「(株)」と「株式会社」、全角と半角など、書き方の揺れは混ざっていますか。
揃えるかどうかで移行後の検索・請求の使いやすさが変わります
今回を機に不要データを整理したいですか。それとも今のまま移すことを優先されますか。
「整理込み」か「現状のまま移送」かで、作業範囲がはっきり分かれます

D. 計算のルール(組合費・保険・証紙)

最重要
組合費・建設国保の保険料・一人親方労災の掛金は、それぞれどんな計算で決まりますか。料率や単価はどこで管理していますか。
この計算の再現が移植で一番手間のかかる部分です
料率は過去に改定されていますか。年度によって違う料率で計算していますか。
年度別の料率が必要なら過去分の再計算と照合が発生します
建退共の証紙は、どの単位で管理していますか(事業所別・就労者別・現場別・月別)。受入と貼付の残高も管理していますか。
集計の単位を取り違えると作り直しになるため、必ず初回に確認します
端数が出たときは切り上げ・切り捨て・四捨五入のどれですか。年度途中の加入・脱退は日割りですか。減免などの例外運用はありますか。
この1円の違いが請求のクレームに直結するため、仕様として文書に固定します
資格や許可(建設業許可・技能講習・特別加入など)の有効期限を管理し、更新のご案内を出していますか。
期限のアラートが必要かどうかで、作る画面と帳票が増減します

E. 帳票(印刷物)

要確認
いま印刷している帳票は全部で何種類ありますか。実物を1枚ずつ見せていただけますか。
帳票の本数がそのまま開発量です。実物がないと再現漏れが必ず出ます
現行とまったく同じ見た目に揃える必要がありますか。項目が合っていれば多少変わっても差し支えないですか。
「完全に同じ見た目」は費用が上がります。許容範囲を伺えれば抑えられます
建退共本部や国保組合など、外部へ提出する決まった様式はありますか。
提出様式は形が変えられないため、優先して押さえる必要があります

F. 移行の進め方と、移さないデータ

要確認
過去何年分を移行しますか。全期間ですか、直近数年分で足りますか。
移行年数が作業量とお見積りの最大の変数です
すでに退会された事業所・組合員のデータは移行しますか。参照用に残しますか。
含めるかどうかで件数が倍近く変わることがあります
絶対に切替できない繁忙期はいつですか(決算・年度更新・証紙の締め・請求月など)。
繁忙期を外して切替日とリハーサルの日程を組みます
移行のために業務を止められる時間はどのくらい取れますか(週末だけ/数時間/連休)。
止められる時間で一括で移すか、分けて移すかが決まります
切替後しばらくは現行と両方使う形で問題ないですか。万一のとき旧システムに戻せる状態は必要ですか。
並行稼働と切り戻しの要否で、移行計画の安全度が変わります

G. 体制・引き渡し後の運用

要確認
CSVの書き出しは組合様側で対応いただけますか。移行後のデータ確認は、どなたが担当されますか。
役割分担で当社の作業範囲と現地訪問の回数が決まります
今回のご決裁はどなたが行われますか。理事会などの承認は必要ですか。
承認のタイミングに合わせてご提案とお見積りの時期を調整します
旧ベンダー(アスキーサムシンググッド様)とは連絡が取れますか。仕様書やデータの資料は残っていますか。
資料がなければ現物から仕様を読み解く調査を工程に組み込みます
料率改定などの変更は、今後ご自身で直したいですか。都度ご依頼いただく形が良いですか。
ご自身で直す前提なら料率をマスタ表で管理する設計にします
個人情報の受け渡し方法にご希望はありますか。秘密保持契約の締結は必要ですか。作業後のデータ消去の証明は求められますか。
お預かりの方法と作業後の消去・報告を先に決めておきます

お手数ですが、次の3点を見せていただけると一気に具体化します

① The CARD の画面(実際に毎日使っている入力画面) ② 印刷している帳票の実物 ③ CSVを1本だけ書き出したサンプル
開発仕様書が残っていなくても、この3点があれば当社で内部の作りを読み解き、より正確な期間・費用をご提示できます。

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スケジュールの目安(一例)

まだ確定した計画ではありません。項目5の確認後に、正式な計画としてご提示します

下図は「一例」です

移行するデータの年数・帳票の本数・計算ルールの複雑さによって、期間は大きく前後します。この図は進め方の順序をイメージいただくためのものとお考えください。実際の日程は、項目5の確認内容をふまえて改めてお出しします。

1ヶ月2ヶ月3ヶ月4ヶ月5ヶ月6ヶ月
現状調査・要件確認
調査
画面・帳票の開発
Access構築
計算式の移植
計算・検算
データ移行・照合
移行・検証
テスト・研修
受入・研修
本番切替・並行稼働
切替

上図は進め方の順序を示す一例であり、確定した日程ではありません。実際の期間・工数・費用は、現行システムの規模と機能範囲を確認のうえで正式にお見積りいたします。

まずは現行画面と帳票を見せてください

現行「The CARD」の画面と出力帳票を拝見できれば、より具体的な移行計画とお見積りをご提示できます。オンライン・対面どちらでも対応、導入後の保守もお任せいただけます(静岡県西部エリア対応)。

株式会社ピースフラット
sales@peaceflat.com
静岡県西部 対応 Windows PC 4〜10名 開発後の保守対応
本資料は浜松建築業組合 御中向けのご説明用です/記載の画面・数値はイメージです(デモ)